リーダーの本棚

人生・仕事の規矩とする人間学。本学あっての末学

MBAデザイナー 中やま智是氏

100の企業で働き自らを磨いた異色のデザイナー。人生や考え方を大きく変えた原動力は2冊の人間学書にあった。

【私の読書遍歴】

<<座右の書>>

『生き方―人間として一番大切なこと』(稲盛和夫著、サンマーク出版)。世界的大企業・京セラとKDDIを創業し、更には誰もが不可能だと思ったJAL再生を成し遂げた著者が、その成功の礎となった「人生哲学」をあますところなく語りつくした名著。

『何のために働くのか』(北尾吉孝著、致知出版社)。SBIグループをゼロから立ち上げ、資本金5000万円を16年かけ817億円へ。これまでに10社以上を上場させる。儒学者を先祖に持ち中国古典の研究においても知られる著者が、生き方の根本を語る一冊。

<<その他愛読書など>>

①『人生の王道』(稲盛和夫著、日経BP社)。内村鑑三が代表的日本人の一人と称する西郷隆盛の思想と行動を、混迷を生き抜く道標として示した一冊。自らも西郷の「遺訓」を常に傍らに置き私淑している著者が経営者としての経験に加え、一人の人間として学んだことを伝える。

②『修身教授録』(森信三著、致知出版社)。

③『論語と算盤』(渋沢栄一著、角川学芸出版)。

④『リーダーのための中国古典』(守屋洋著、日本経済新聞出版社)。

⑤『「貞観政要」のリーダー学 守成は創業より難し』(守屋洋著、プレジデント社)。

⑥『素直な心になるために』(松下幸之助著、PHP研究所)。

⑦『梅原猛の授業』(仏教、仏になろう、道徳。梅原猛著、朝日新聞社)。

⑧『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子著、幻冬舎)。

⑧『イノベーション・オブ・ライフ』(クレイトン・M・クリステンセン著、翔泳社)。

⑨『道は開ける』、『人を動かす』(デール・カーネギー著、創元社)。

⑩『対訳 21世紀に生きる君たちへ』(司馬遼太郎著、ドナルド・キーン、ロバート・ミンツァー翻訳、朝日出版社)。

⑪『運命を拓く 天風瞑想録』(中村天風著、講談社)。

⑫『人は仕事で磨かれる』(丹羽宇一郎著、文藝春秋)。

⑬『とことんやれば必ずできる』(原田泳幸著、かんき出版)。

⑭『プロフェッショナル・アントレプレナー』(スコット・A・シェーン著、スカイライト コンサルティング訳、英治出版)。

⑮『[図解]「できる人」のスピード整理術』(中谷彰宏著、PHP研究所)。


なかやま・ともゆき

1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。